前田和昭の雑日記


 

2003年7月の日記


7/31(木)

さーて,国際会議の始まりです.ベットにて,はっと気付いたら,既に朝の8時30分です.昨晩は,持参のプリンタで,OHPシートを印刷して,寝たのが朝の2時でした.その時に病院で貰った精神安定剤を飲んだのが悪かったみたいです.目覚まし時計を3つもセットしたのに,全く気付くことなく熟睡しちゃいました.慌てて身支度して,朝食をサービスしている食堂でバナナ半分を掴み,トローリーバスでシェラトンまで移動.

さて,初日の朝でプレナリーセッションが終わった時間だというのに,レジストレーションデスクは,長い列になっています.観光地だからでしょうか,受付の年配の担当者が「ゆーっくり」進めてくれるもんだから,拉致があきません.今は,レジストレーションが一番大事なので,我慢するしかありません.30分くらい待って,やっとレジストレーション終了.プログラムをよーく見て,ビックリ.そうなんです.今日の夕方に発表することになっています.しかも,司会をやって欲しいとお願いメールを受けていたにもかかわらず,司会者の名前は別人でした.ワケが分からず,でも全く練習していなかったので,とにかく宿に一度帰ることにしました

今度は,けちってトローリーバスです.宿に帰ってから,まずは昼ご飯に「トニーローマー」に行きます.これは日本にも出店があるレストランです.そこで,ハンバーガーを食べて部屋に戻ってからはひたすら練習.セッション開始が4時,で部屋を出たのが3時過ぎ.あと30分しかないので,仕方がなくフロントでタクシーを呼んでもらいました.電話して1分でドライバが到着してびっくり,シェラトン到着9時30分.あっという間についてしまいました.$11.0と値段は高いけど,これだけ早いと納得です.

会場のホテルに30分前に到着.今までいろんなトラブルを作ってくれた,この会議の担当者に文句を言って,今までに送った電子メールの印刷物を差し上げて,セッション会場へ向かいました.だって,

  • カメラレディ原稿を締め切り前にアップロードした:アップロードされないとメールあり.
  • 物理的な印刷物が欲しいと言うのでFedExで送った:無事到着したトレースログで到着確認.ところが,ちゃんと送ってくれないと,Proceedingsに載せないよ,という意味のメールあり.
  • オンラインレジストレーション締め切り前に終了:レジストレーションが終わってないとメールあり.
  • 本当に会議に来るのか?と問い合わせメールを5本も受ける:ちゃんと2回返事.さらに昨晩も返事した.
  • セッション司会をやって欲しいとお願いメールを受ける:プログラム上の司会者は他の人の名前

これだけやられたら,さすがに腹が立つのも当然でしょう.

セッション会場へ行って,よーく見るとオンラインプロジェクターがあります.午前中に確認に来たときはなかったですよ.しかも,「オンラインプロジェクタはないので,OHPシートを準備するようーに」とお達しがあったんですよ.だから重いけど我慢してプリンタを持ってきて,昨晩がんばって印刷していたのに,この仕打ちはなんでしょう.PowerBook G4は持ってきたけど,プロジェクトに接続するケーブルを忘れていたので,OHPを使うしかありません.

セッションが始まるのを待っていましたが,会場には発表者(私を含めて3人)と,あと数名だけ.セッションが始まる4時になっても,司会者が来ません.最初の発表者のボスが司会をすることになっていたようですが,その発表者が「彼は来ない」と言っています.その人が本部に問い合わせると,会議の幹部と思われる方が資料を持ってドタバタ入ってきて,「代理であなたがやってください」と私に資料を渡して帰っていかれました.突然のことで呆然となっている私.でも,会場の他の方(日本人)が「やったらいいじゃないですか」と言うもんだから,渋々セッションをスタートさせました.でも,突然でしかも,発表者の論文がProceedingsのどこに載っているかも分からないので,司会者の「桜」質問ができません.この2転3転のオーガナイズはなんでしょうね,一体.セッションが進むにつれ,参加者が一人減り,二人減りとしていきます.一日の最後で夕方のセッションはダメですね.そんな中,なんとか司会を勤め上げることができたのは良かったです.私の発表は最後なんですが,会場はガラーンとして寂しい限り.まあ,日本人の下手な英語を聴くのは辛いでしょうが,はるばる遠方からやってきて,幾重のトラブルにも耐えてきたのに,これじゃ悲しすぎます.来年は二度とフロリダに来ることはないでしょう.

7/29(火)

いまさらのように実験を始めてしまいました.C#で書いたプログラムを,VisualStudio.Netの環境で実行させてみました.XmlDocumentを使ってXML文書を読み込ませると,遅い遅い.これじゃ,大きなファイルを扱うのは嫌になりますねぇ.また,日本を出発する前にRedHat 9.0をインストールしたPCを持ってきたので,この上でC++のプログラムを再度走らせてみました.VineLinuxのときよりも,結構性能がよさそうです.発表の準備も終わっていないというのに,こんなことばかりしてちゃいけませんねぇ.

やっとインターネット接続ができました.まず,ホテルのエンジニアを呼んで接続が正しいことを確認.それからWayportに電話して直接話することになって,なんとかWayportのページを見ることができました.それでOKだとおもってしばらく放っておいて,昼食から帰ったら,接続できません.何時間かたって使えるようになったので,ホテルからWayportまでにある機器のどれかの動作がおかしかったのでしょう.何にしても今は快調です.また,ホテルの会員になったので,Wayportの使用料が無料になりました.メデタシめでたし.

それにしても,よく寝ます.昨晩は,12時には寝なくちゃと思って,病院で貰った薬(精神安定剤)を飲んで朝7時まで熟睡.あと少し寝ようと思ったら既に昼の12時.12時間寝たことになります.朝食を食べませんでした.遅い昼食でチーズバーガー(量が多いです)を食べて部屋に戻ったら,また眠くなってしまい,起きたら7時でした.かなり疲労が溜まっていたのでしょう.今は,すごく元気になりました.でも,相変わらずネィティブの英語をキャッチできないことが多いです.速くてアクセントが違うと一発じゃ分かりません.電話にマネージャ(?多分?)からのメッセージがVoiceMailに入っていたのですが,何度聞いても分からないところがあります.「Good afternoon, Mr. Maeda. ..... 困っていることがあったら何でも言ってね」と主となるところは分かるのですが,その前にベラベラ言っていることが分かりませんでした.そもそもスペイン語ではないかと思われる部分もあって,困惑します.

困ったことに,泊まっているところは,回りがリゾートホテルばっかりです.ホテルに所属しない独立したレストランがありません.買い物をするスーパーもありません.自動車があればなんとかなるのですが,歩きだけで考えると,泊まっているホテルのレストランとショップで済ませるしかないです.食事の質・量・価格(高いです)が自分の好みに合わないので,今日の夕食は日本から持ってきた「どん兵衛」となりました.あとショップで買ってきたクロワッサン.カップラーメンを2,3個持ってくるのは大正解ですね.次回も持ってくるようにしたいものです.

アメリカ出張(準備の日から第1日目まで):

いやー疲れます.出張前だというのに,他の用事ばかりやってしまいました.7/25(金)の夜には試験の採点と前期の成績を教務課に提出.7/26(土)の午前中には,電気通信普及財団の報告書の初校をなんとか昼までに事務に出して,やっと日本での仕事が終了です.

MicrosoftのROTORのインストールに挑戦しますが,何度やってもどうやってもうまくいきません.かなり時間が経過してから,C#という名前のディレクトリをつけたのが悪かったことが分かりました.#が特別な文字で無視されていました.それでも,インストール処理のかかることかかること.何時間処理していたんでしょうか.そのうち,やっと動き始めたので,感動の中でC#でプログラミングをはじめてしまいました.Mac OS XでC#のコンパイラと実行環境が動くんです.すごいです.Mac OS Xだと,C#のコンパイラは速いですが,コンパイル後のEXEを実行するのは時間がかかります.実行の初期段階でJITが動いてがんばってネィティブコードに落としているのでしょう.さっそく,チュートリアル本を片手に,XML parserのSAX相当とDOM相当を書いてみました.1回の場合の実行時間とメモリ使用量と10回ループさせた場合とで,そんなにかわりがありません.なぜでしょう.謎です.Windows PCにもVisualStudio .Netをインストールしてあるので,アメリカについてからWindowsに場所を変えて実験してみます.また,Linux上でMonoが動いているので,そこでも試してみたいです.

発表内容の英語ネタを仕込みながら,スライドを全く作らないうちに次の日の午前3時になってしまいました.深夜12時から3時というのはダメですね.朦朧としていて,ほとんど進みません.もうしょうがないので,カラープリンターで色を付けるのを断念.朝7時になって,モノクロレーザプリンタで印刷を始めました.といっても,スライドは半分ぐらいしかできていません.飛行機の中で書き足して,現地についたら持参のインクジェットプリンタでOHPシートに印刷することになりそうです.今回の会議では,オンラインのプロジェクタは多分使えないでしょうからOHPシートが必要なんだと思っています.それについて,会議の担当者から何も連絡が入っていません.いったいどうなんているのでしょうか?.さて,朝9時に自宅にもどり,1時間でシャワー&パッキング.まあ,いつものことですが,今回も昨夜の睡眠時間がゼロに近いので,動きがスムーズでありません.

タクシーを呼んで,名古屋空港についたのが11時30分頃.ちょうど良い時間でした.チェックインしようとカウンタに行ったところ,荷物の重量オーバーなんだそうです.国際便に乗るからそのルールが適用されると思ったら大間違い.私の海外行きチケットは成田からしか取れなかったので,名古屋<->成田は国内線の別チケットなのでした.チェックインする荷物は31.5kg.私の場合,最初が重くて,それから少しずつ減っていくんです.栄養ドリンク,本,OHPスライド,印刷用紙などが重かったんですね.おまけに,Notebook PCとプリンタまで入っています.なんとか粘って5kgオーバーで,1.750円で済みました.本当は,名古屋発のJAL便がうまく取れれば,こんな面倒なことにならなかったのに,困ったもんです.あまりに眠すぎて,持ち込んでは行けないナイフがポケットに入っていて係員に取り上げられたり,座るべき座席を間違えたり,頭が全く動いていません.はたして,これからの旅はどうなるんでしょうか?

成田空港でやったことですが,いつも使っているTUMIのバッグ用の車付きキャリーを買いました.このTUMIのバッグがいつも重くて,腰に負担がかかっていたので,これでHappyになるでしょうか.あと,両替を終えてから,マッサージ屋さんに行きました.40分で4000円でした.20分30分といろんなコースがあります.パンパンに張った肩と腰を揉んでもらって,なんとか最悪の状態からは脱出できました.揉んでもらっていると,次から次から人がきます.今度使うときは,前もって電話で予約すると良いですね.

さて,とにかく眠いです.飛行機にのってもただ眠るだけ.アメリカン航空を使うので,エコノミーでもコンピュータの電源が使えるように座席を指定したのですが,どこにあるのか分かりません.そもそもが,眠ってばかりなので,電源など全く不要でした.ちなみに,アメリカン航空のエコノミーはいいですねぇ.足下がかなり広いです.あちこちで"More Room"と宣伝が掲げてありますので,エコノミーでの広さを売りにしているのでしょう.シカゴまで約10時間のフライトなのですが,よく眠れました.体調は結構好調です.シカゴの空港は広くて,国内線への乗り換えをどうすべきかの指示が少なくて,よく分かりませんでした.シカゴからの国内線ですが,こちらも足下が広いです.今度からアメリカへいくときは,アメリカン航空がいいなぁ.現在フロリダへ向かう飛行機の中です.フロリダ時間午後8時30分.時差があるので,日本時間は次の日の午前9時30分です.まだまだ長い1日は続きます.


7月23日(水)

今日も試験監督です.昨日よりは意識がハッキリしています.頭の働きが今一歩なので,今日はインストール作業に徹することにしました.Notebook PC2台にWindowsをスクラッチからインストールしました.Windows XPは,どうしても使う気になれません.Windowsだったら,Windows 2000じゃないとね.

昨日に続いて,iSightの実験をしてみました.自宅に1台置いて子供に動かしてもらい,大学の研究室に1台置いて会話しようという作戦です.でも,大学からiChatを動かそうとしても,mac.comに接続できません.Global IPエリアに置いてもだめです.多分,どこかのルータで制限がかかっているのでしょう.これだと,どこでもテレビ電話ができる,なんてことは難しそう.どのポートが空いていれば大丈夫なんでしょうかねぇ.

7月22日(火)

朝9時30分から試験監督です.20時間睡眠の後だけに,夢の中にいるようでふわふわしています.持って帰った荷物もあまり片付かないまま,帰宅時間になったので家に帰りました.ちょうど,AppleのiSightが2台届いていたので,家で子供に手伝ってもらって実験してみました.802.11bの環境で使ってみましたが,結構使えますねぇ.明日は,大学と自宅で実験してみましょうか.

7月21日(月)

早朝名古屋空港到着です.やはり深夜便は疲れます.現地0:50発,名古屋8:30着なので,飛行時間5時間40分なのですが,あまり眠れません.家に帰る途中で家族で朝ご飯を食べて,家に帰っからは夕食をはさんで20時間も寝てしまいました.

7月18日(金)

午前中は,疲労回復のために,タイ式トラディショナルマッサージへ行きました.四の字固めのような技などプロレス技が次々に出てきます.でもマッサージが終わると「サバーイサバーイ」.気持ち良かったです.

午後からはチュラローンコーン大学へ行ってDr. Somjaree PreeyanontとDiscussion.タイで,10,000Baht(約30,000円)とちょっとぐらいのLinuxデスクトップにOpenOffice.orgをのせて,一般大衆向けに売り出すそうです.2か月に10万台を販売し,合計100万台以上を売る計画なんだそうです.政府のとある部署の企画なんだそうで,数字上は出荷するのかもしれませんが,実際にどこまで実用となるかは疑問です.しかも,大学などの政府関連機関では,それを使う雰囲気は全くないとのことで,相変わらずWindowsベースなんだそうです.それから,突然,Department Headと話をすることになり,何だか,大学院のアドバイザーになって欲しいとのこと.メールでディスカッションするだけなので,OKしましたが,正式な書類をもらってから中部大学サイドに確認しなくちゃいけませんね.また,その彼が突然,写真を撮ろうと言いはじめました.私は,Tシャツにジーンズです.そんなんだったら来る前に教えて下さいよ.ジャケットとネクタイは持ってきているんですから.

7月17日(木)

シャングリラの朝食はバイキングでしたが,やはり私は日本人です.白いご飯,みそ汁,タクアン,味付け海苔を食べてご機嫌です.クアラルンプールからバンコクへ移動.特に何も書くことはありません.

7月16日(水)

LinuxWorld Malaisiaの2日目です.今日も,Oracle, Veritas, AMD, Sun Microsystemsと話が続きます.マレーシア独自の話というよりも,マレーシアにセールスにきている西洋人の会社側の立場でのセールストークばかりです.そろそろこの手の話に飽きてきました.Exhibitionのところへ行ってみると,狭いながらも,若い会社でオープンソースを主体に仕事をしている会社「Byte Craft Sdn Bhd. http://www.bytecraft.com.my」を見つけました.2000年にスタートした会社で,社員は現在50人とか.政府がOSSを奨励して資金を提供していて,OSSをベースにしたコンサルティング,システムインテグレーションを仕事としているそうです.RedHat 9.0をRM130で売っていて,ちょうど手もとになかったので買ってしまいました.そこで話をしていた人は,奥さんが日本人なんだそうで,時々大阪に行くと言ってました.

7月15日(火)

LinuxWorld Malaysiaの1日目です.IBM, HP, SGI, Oracle,さらにはMicrosoftまでもがプレゼンテーションしてました.Microsoftは,Unix環境をWindows上にのせて,Linuxサーバに対して容易にクライアントになれ,かつ,Windowsの資産をそのまま活用できる,との主張のようです.まあいいですけど,そのためにMicrosoftがInterixというソフトウェアを販売していた会社を買収したことを知っているので,複雑な気持ちです.

昼ご飯を近くのショッピングセンタのレストランで食べていたところ,日本人から声をかけられました.マレーシアに住んでいて,奥さんを社長にして自分達で会社を立ち上げているそうです.基本的には,食品を日本に輸出する仕事をしていて,奥さんが送って,旦那さんが日本で受け取って,仕事を進めているとのこと.でも最近は日本が不景気なので,他の国も商売の対象に広げようとしていると言っていました.マレーシアは,日本の3歩後を追いかけながら,悪いところは真似しないようにうまくやっているとか.伝統や自然を残し,でも近代化は進める.また,マレーシア人の人口比率に応じて,いろんなところにその比率を適用している.入学枠や入社枠では,マレーシア人/中国人/インド人,それぞれに比率があり,どんなに成績が良くてもその枠から溢れてしまったら採用されないとか.そのおかげで,マレーシア人支配の経済が守られているとか.いろんな話をしてくれました.また,対日感情は非常に良好で,いろんなところで優遇してくれることがあるんだそうです.

7月14日(月)

昨日日本に帰国したばっかりだというのに,今日はマレーシアに向けて出発です.アメリカ時間には体内時計をあわせrのが大変だったのに,日本時間にはあっというまにあってしまいました.でも,午前3時には目が覚めて,荷物の準備,大学のオフィスへいって足りないものを持ってきたりとしているうちに,午前7時となってしまい,朝食タイムです.

さて,このハードスケジュールはよくありません.体がしんどくて,飛行機に乗るのが嫌です.もし,一つでもミスをするとそこから後は全てキャンセルになってしまうので,リスクが大きいですね.今日のフライトは,タイ航空でバンコクまで行き,乗り換えてマレーシアのクララルンプールまでです.さてこの一週間はどうなることでしょうか.

クアラルンプール国際空港に到着しました.すごく奇麗です.日本人が設計して1998年6月にオープンした空港なんだそうです.でも,トイレの個室は,きれいではなく,私的には使えませんでした.空港からは,KLエクスプレスでKLセントラル駅までRM35で30分です.この電車も,2002年4月に開通したばかりで,すごく奇麗でした.KLセントラル駅についてから,カウンタでホテル名を告げると,そのカウンタでタクシー代を払いチケットをもらいます.これだとボラれることがないので,安心ですね.今日泊まるのは,シャングリラホテルで,そこまでRM13でした.ホテルに到着してチェックインしたのが夜の9時ごろ,ホテルでマッサージを頼んで,リラックスしてその夜は熟睡できました.

7月13日(日)

成田に着く頃には,日付け変更線を越えたため日曜になっています.日本は梅雨のため土砂降りです.成田から名古屋までいく便を予約しておいたのですが,これは国際線扱いだったんですね.知りませんでした.Baggage Claimで荷物をずーっとまっても出てきません.Lost Baggageだと思い途方にくれてしまい係員に聞くと,荷物は名古屋便に乗ってしまっていて,名古屋で入国すべきだったんだそうです.そんなこと誰からも聞いていません.初めて利用する人のために,その旨のコメントがほしいところです.さらに,成田で既にImigrationを抜けて入国したので,荷物は「別送品」となるんだそうで,書類を書かされるはめになってしまいました.でも,成田空港で暇な時間をDCカードのラウンジで過ごすことができビールを飲んでリラックスすることができて結果オーライでした.

7月12日(土)

帰りの準備とパッキングが終わったのが,午前2時前.午前8時30分出発のフライトなので,5時前には起きて,5時30分にチェックアウト,6時のシャトルに乗らなければいけません.目覚ましをかけて寝ようとするのですが,腰痛がひどくて眠りにつきません.しかたなくお風呂にお湯をためて入ってみました.ゆっくりつかって,出てきたら午前3時.もう眠る時間なんてありませんね.そのままベッドに入っても,眠ることはできなくて,そのまま4時30分になったので帰るための最後の準備をして,無事5時30分にチェックアウト終了.

空港到着6時15分頃.時間は十分すぎるほどあります.でも眠くて眠くてどうしようもありません.

サンフランシスコで2時間の待ち時間ができてしまいました.その間に,空港でビールのアンカーストーム飲みながらカツ丼を食べ,時間をつぶしました.帰りのJALは,JL001便.一番の番号を持つだけあり,大きなジャンボ機が満席です.やはり観光客が多いです.

7月11日(金)

今日のお昼で,OSCONが終わりました.長くて充実した数日間だったように思えます.ただ,残念なのは,体調の調整に失敗したことです.次回アメリカに来るときは,うまくやりたいものです.また,何かを発表しないと,仲間が増えなくて面白くありません.来年は何か出したいです?日本からもっとテクノロジーを発信すべきです.

さて,午後からは,軽く街中を散策してみした.泊まっていたところは,ポートランドのダウンタウンです.面白いことに道がきれいにメッシュ上になっています.また,信号と信号の間が短いために,車の速度がなかなかあがらないようです.ポートランド州立大学のBookstoreに行ってみました.大学の校舎の間は,一般道が走っています.多分,道が最初にあって,そこに大学を作ったのでしょう.

7月9日(水)

さて,現在参加中のConventionですが,約10の並列セッションで,全てがチュートリアル的に最新のテクノロジー(オープンソース)の解説ばかりです.最新のテクノロジーのアウトラインを掴むには,最高の場だと思います.さらに,Academicな雰囲気があまり感じられません.現場の開発者が多いのでしょう.Tシャツにジーンズはあたりまえで,ビーチサンダルの人もいて,みんなの姿を見ますと,学会主催の国際会議とはちがった,ある意味異様な雰囲気を作っています.

会場は,全ての部屋でWireless LANが使えるようになっています.かなりの人たちがPCを持ちこんでいて,Internetを駆使して,何か作業しています.そのへんの床に座り込んで,何か作業している人たちもいます.面白いのは,オープンソースに関わっている人たちで,Macintoshの利用率が非常に高いことです.ざっと眺めたところ,PCを持ち込んでいる人たちの3割以上,もしかすると半数ぐらいがMacintoshです.多分,Closed SourceとOpen Sourceが同時に使えるところが良いのでしょう.私(前田)も,そこに惚れて,Macintoshをメインマシンにしています.

今日がConvention初日でしたが,O'Reilly出版社のTim O'Reillyが最初にキーノートに出てきました.彼は,
「オープンソースは趣味的なユーザのためのもので,使いやすいソフトウェアがないと言われるが,」
「オープンソースの使いやすいキラーアプリケーションは,既に出現してる.」
「Google, Amazon, eBayは,Linux(FreeBSD)で動いているじゃないか」
「しかも,Web Serviceとして公開していて,私たちは知らないうちに毎日使っている」
と言っていました.また,ハードウェアでは,
IBM -> Compaq -> DELL
と主役がかわってきたように,ソフトウェアでも,同じ流れがあるはずで,
IBM -> Microsoft -> ???
となる何かが出てくるはず.それは,DELLが提供しているように,
3C = Commodity, Customization, Coorparationを提供するものでなければいけないとのことでした.なかなか面白い話をしてくれる人です.

それから,Microsoft Shared Source CLIであるRotorというのが紹介されていましたこれは,
A source code distribution containing a complete implementation of the ECMA/ISO C# & CLI standards
なんだそうで,Windows XP, FreeBSD, MacOS Xで動きマルチプラットフォームを実現しているようです.

夕食は,タイ料理でカオパックンを含めたディナーセットとシンハービール.アメリカで食べると,値段が高くて,量が多くて残しちゃいました.

7月8日(火)

いやー寝坊しちゃいました.さすがに,朝5時頃までデバッグしていると起きれませんでした.何度か目覚めましたが,頭と体が動きません.昼ご飯は,近くのお店「Bento」へ行きテイクアウト.途中でスターバックスでコーヒーを買ってホテルの部屋で食べました.Bentoの名前のとおり,その場で注文して,ご飯の上におかずをのっけてパッキングしてくれます.アメリカですから,味の方はアメリカンテーストで,おおざっぱです.昼からは,Christian Grossの"Software Engineering using Mono"に出席しました.この人は,最近,"Applied Software Engineering with Apache Jakarta"を書き終えたそうで,Amazon.co.jpによれば,2003/09/01に発売予定だそうな.要チェックです.Chrisの話は,ゆっくりはっきり喋るので聞きやすくて,ストーリーもすっきりしていて,分かりやすく有意義でした.Monoは,Linux上で.Netを実現しようというもので,既に動いているところを見せてくれました.Monoは,Windows上でも動くものの,Macintoshはダメなんだそうです.残念.C#のプログラミング言語としての特徴を非常に分かりやすく解説してくれたおかげで,C#に乗り換えたくなりました.Javaが出てきて,その使いにくさを知った上で設計された言語なので,いいですね.C++のプログラマで,Javaは何だか嫌だ,と思っているプログラマ(私もその一人)にもってこいです.C# on Monoを使うために,またLinuxを使うことになりそうです.Chrisの話は,13:45から始まり,終了予定時間の17:30になってもまだ続いていて,スライドがまだ20枚ぐらい残っていて,まだまだ続ける様子でした.いやー,パワーありますね.私はそんなにパワーがなく,冷房が効き過ぎて,寒いしお腹が痛くなるしで限界を超えていたから退場しちゃいました.ごめんなさい.

夕食は,独りぼっちなので,寂しくマクドナルドでビッグマックを食べて終わり.昨日,寿司の食べ放題でちょっと予算オーバーだったので,いたしかたありません. 夕食に行くのに出歩き,帰りにセブンイレブンを見つけて飲食物を購入してきたのですが,しっかりとしたビルディングに囲まれているところなのに,通りが縦横きれいに直行していて,でも人通りが非常に少ないんです.人口的に整備して作られた街です.「地球の歩き方」によると,ポートランド周辺のレストラン数は,4000軒を超えていて,人口に対してのレストラン数が全米一多い都市なんだそうです.どうりで,ダウンタウンにはレストランが多いのに,人が少なかったわけです.セブンイレブンからさらに奥に進んでいけば,Portland State Universityがあるようなので,Book Storeにでも行ってみたいのですが,Day Timeの9 to 5に散策の時間がとれないような気がします.

7月7日(月)

Registrationが終わって,ひたすら眠い一日の始まりです.XML Schemaのチュートリアルに参加したのですが,前半は,SchematronとRelax NGの話でした.講演者は,多分,フランス人でしょう.こもった感じの英語が聞き取りにくいですし,XML Schemaの話になかなか入らないので,ただただ眠くなるばかりでした.でも,Relax NGのNon XML記法を知ることができて,これだけは役にたちました.それから,外に行くのが面倒なので,昼ご飯は部屋に戻って,カップラーメンタイプのスパゲティとカロリーメイト.少しですが,食料を持ってきて良かったです.午後は部屋に閉じこもって,ずーっと仕事.夕食は「Todai Restraunt」という日本風シーフードレストランのDinner Buffetに行きましたが,一人で来ているのは私だけで,回りはみんな楽しそうにしていて,寂しいです.その後,Powells.comという本屋へ行きました.コンピュータ関係の在庫がすごく多いですね.当たり前ですが,英語の本ばっかりです (^^;).英語の本がこんなに揃った本屋は日本にはないので,とっても満足.その本屋でComponent Software, 2nd Ed. を見つけて購入しました.これ,先週から欲しくて日本の本屋に問い合わせたのですが,どこも在庫がなくて困っていたところなんです.Conference参加者は20% discountと聞いていたのでお願いすると,「この本は新しい本なのでディスカウントできない」だってさ.残念.

ポートランドでは,Summer Timeも関係しますが,午後9時頃になってやっと暗くなってきます.でも,ここって,「田舎」なんでしょうか?よく分かりません.ダウンタウンに宿泊していて,Marriott, Hilton, Westinと,有名どころのホテルはそろっていますし,レストランもそれなりにあります.でも,食料品などの買い物をするところ(例えば,セブンイレブン)がありません.ダウンタウンだからでしょうか?ホテルの売店は小さくて,ビールを売っていません.ワインはあったかな?非常に不思議な街です.おかげで,今日は,街中をかなりの距離を歩き回り,アルコールも飲まない健康的な一日でした.

7月6日(日)

今日は,オレゴン州ポートランドへ向けて出発です.名古屋空港から成田空港まで行くのに,初めて飛行機を使ってみました.中央線の勝川駅からバスにのり,国内を飛ぶので国内線のターミナルで下車してチェックインしようとしたら,係員に「これは国際線からの出発です」と言われてしまいました.出発前からの失敗で,これから先が非常に心配です.成田行きで成田空港で外に出る場合,普通の出国手続きのところでパスポートにスタンプを押さずに,別の書類(JALのチェックインカウンタでもらった書類)にスタンプを押してくれました.何だか不思議です.その書類を成田空港のImigrationで渡せば,そのまま日本に再入国(?)となります.昨夜寝たのが1時過ぎ,起きたのが4時過ぎでしたので,今日も眠くてたまりません.しかたなく,近くにあるワシントンホテルで3時間ほど休憩&睡眠をとって体力を回復させました.ユンケルを飲んで,今,カード会社のラウンジで3杯めのコーヒーを飲んでいます.やっと目が覚めてきました.日付変更線を通過するので,日曜日はまだまだ続きますが,どうなるでしょうか.

さて,日曜日はまだまだ続いています.成田からサンフランシスコまで9時間弱のフライトでした.アメリカの空港でのチェックが厳しくなっていました.
1) Imigrationで目的,仕事,滞在期間を聞かれ,カタコトで何とかクリア.
2) カスタムに移動するところで警備員と「仕事は何?」「大学で教えている」「どこの大学?」「日本の中部大学」(なんて言ったって相手が知るはずはない)会話しました.
3) 次に,おばさんが「Something to each ?」 「??What does it mean ??」「(突然日本語で)食べ物ありますか?」「No.」.そうなんです「Something to eat ?」だったんですねぇ.移動で疲れているうえに,純粋な日本人にとって,発音が少し違うとキャッチできなくなっちゃいます.ほんとに「each」って聞こえたんですよ.もう少し勘が良くなくっちゃいけません.
4)X-Rayマシンの前で,係員に「Something to eat?」「Yes. I have snacks and water」.さっきはとっさに「No.」と言ってしまいましたが,手もとに持っていたので,こんどは正直に答えてみました.^^;
SARSが流行したこともあり食べ物のチェックがかなり厳しくなっています.
5)荷物を全てX-Rayでチェック.X-Rayマシンから出てきた荷物を係員が空けて再度チェックしていたので,そこでじーっと待っていると「Mr. ! You got.」「??何をgotなの??」荷物を開ける必要なさそうなんで,これでやっと入国終了です.

次は国内線へ進みます.またまたX-Rayチェック.「I have a Laptop」と言って,カバンからPowerBookを出してカゴに置き,カバンをベルトに載せて,ウェストポーチをカゴに入れて,さてOKかと思ったら突然係員が「Shoes」「???」「SHOES!」「Really?」「Yes.」そうなんです.靴を脱いでX-Rayに通せと仰るんです.「I'm kidding........No.」ってお茶目な係員でした.仕方なく靴を脱いでベルトに置いて,身体チェックマシンを通ったら,別の係員が「You can enjoy the ground」だってさ.もおージョークがお好きな方ばっかりです ^^;; 靴を脱がされてX-Rayに通したのは初体験でした.

サンフランシスコからUAに乗り約1時間.ポートランドに到着です.空港からどうしようかInformationで聞いたら,タクシーだと$27.Door to Door Shutleだと,$15-$20でドライバーと交渉次第なんだそうです.その場へ行って値段交渉をしても,$20から安くなりません.まあ,外人の私としてはどうでも良くなって,それでOKして無事Marriottに到着することとなりました.チェックインして部屋に入って,これで自宅を出てから25時間です.いやはや長い移動でした.ここポートランドでは,auのローミングが使えるはずで,さっそく日本の携帯電話で自宅に電話しました.時差は,サマータイムのため日本時間+8時間が西海岸時間のようです.電話終了後,お湯を作って,持ってきたドン平を食べて,すぐ眠ってしまいました.

起きてから,近くの中華料理屋で夕食を取りました.英語と中国語のメニューなので,詳細がさっぱり分かりません.そこで「Spring Roll」と「冬茄...」と書いてあったのを頼みました.茄子かと思ったらエンドウ豆なんですね.そういえば,Winter Peaと書いてあって,「Peaって何だっけ?」とふと疑問に思っていました.それと牛肉を炒めたもので,まあまあでした.夕食後,ホテルの部屋に帰って,長かった日曜日がやっと終わったのでした.


7月5日(土)

明日からアメリカへ行くので,今週までに終えた授業の成績づけを片づけ,試験期間中の試験問題を教務に出してきました.何とか午前中で終わりましたが,既にクタクタです.11時過ぎから竹下先生と軽くディスカッション.研究メモに詳細に目を通してくれて,詳細なコメントもいただき,ひたすら感謝です.午後は眠くて生産性があがらないまま,仕事の残りと出張準備で終わったのが8時頃になってしまいました.帰ってから,着替えなどをつめて,眠るころには日曜日になっていました.今日もまたまた疲れる一日でした.

7月3日(木)

このところ忙しすぎます.過労と睡眠不足が続いています.今日もプログラム言語応用の100枚の試験を採点しました.終わったのは朝の6時でした.まだまだ多忙が続きそうです.いつになったら安眠できるのでしょうか.

7月2日(水)

慶応義塾大学理工学部管理工学科の永田守男教授のお通夜に行ってきました.浜松出身で浜松が大好きだったようで,お通夜も浜松でした.まだ55歳でした.とても残念です.

7月1日(火)

ガン封じ寺として有名らしいガン封じ寺「無量寺」(愛知県蒲郡市西浦町)へ供養と祈願に行ってきました.私の回りで病気の方が増えてきました.私も厄年の次の後厄ですし,亡くなった方の供養も兼ねて行くことにしました.場所は蒲郡です.小さいお寺ですし,雨が土砂ぶりでしたので,参拝客は少なかったです.千仏堂もあり,かなり昔からあるお寺のようでした.


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